フロム鉄道とノルウェーフィヨルドの大自然を満喫【ノルウェーフィヨルドクルーズ旅行記⑥ Day6】

2017年ノルウェーフィヨルドクルーズ

 

2017年6月26日(月)

6:00am クルーズ5日目。

今朝も早起きして デッキ9へ。
ザイデルダムは、切り立った岩山に挟まれたフィヨルドをゆっくりと進んで行く。

コーヒーを飲みながら周辺の景色を眺める。
静寂・・?
とにかく音も無く静かな世界だ。

以前、アラスカのトレーシー・アーム(Tracy Arm)でフィヨルドを体験したが、ここノルウェーはスケールが違う。
今航行中のソグネフィヨルドは、総延長204km, 水深は一番深い場所で1308mもあるらしい。

今日の寄港地 フロム(Flam)は、ここソグネフィヨルドの分岐するアウルランドフィヨルドの突き当たりだ。

さて、もう一服したら戻りますか?!

ビュッフェレストランのリドで朝食

ザイデルダムのリドの朝食
7:15am 今日もビュッフェレストランのリドで朝メシにする。

また今朝もメニューは、お粥(CONGEE)。
2日前から食べているが、今朝はお粥コーナーの前に立つと、クルーは何も聞かずにお粥をよそってくれた。

サイドメニューは、Smoked Salmon
今日オムレツはお休み (^^;

7:47am リドで朝食を食べていると、ザイデルダムはフロムの港に接岸した。

当初、フロムは沖止め。
上陸はテンダーボートの予定だったが、変更になったようだ。

事前調査はしていたが、周りを切り立った岩山に囲まれ、小さいがとても綺麗な街だ!!

世界一美しい山岳鉄道のフロム鉄道

ノルウェー・フロムのホテル
9:00am デッキ2/3のビスタラウンジ(VISTA LOUNGE)へ。

今日はエクスカーションを入れた!!
メインステージには既に多くのゲストが集まっている。

受付を済ませ、しばらく待機し、参加するゲストが揃ったところで出発する。

さっきまで少し雨が降っていたが見事に止んだ。
ただ今日の天気予報は、Scattered Showers, 気温は12℃ と寒い!!

今日参加するエクスカーションは、世界で最も素晴らしいとされるフロム鉄道に乗る。

ザイデルダムが停泊する埠頭からフロム駅までは徒歩数分。
多くのゲストと共にゾロゾロと歩いて駅に到着した。

駅にはクルーズ以外の観光客も沢山いて超満員?!


9:45am 列車はミュルダールに向け出発した。

車内は自由席。
でも車内はほぼ満席。

なので、空いてる席を探すのに少し苦労した。

さすがに初夏のノルウェーは観光のトップシーズン。
世界の多くの国からたくさんの観光客が訪れていることが良くわかる。

多くの国から観光客が訪れている証拠ではないが、車内でもらったフロム鉄道を解説するパンフレットは、8ヶ国語(ノルウェー/英語/ドイツ/日本/フランス/スペイン/イタリア/ロシア)に翻訳されている。

それにしても、綺麗な景色だ。
山の上にはまだ雪が残っている。

寒い訳だ (^^;

4人掛けのボックス席でご一緒になったのは、メルボルン(オーストラリア)から来たご夫妻。
旦那さんは単身、ロンドンで働いていると言う。
我が家同様、ザイデルダムのゲストだ!!

彼らは、これまで何艘もホーランドアメリカの船に乗っているとのこと。
私たちが、昨年暮れにコーニングスダム(KONINGSDAM)に乗った話をすると、奥様はとても興味津々、ぜひコーニングスダムに乗りたいと言っていた。

フロム駅を出発し約50分。
途中のショッスフォッセン(Kjosfossen)駅で5分ほど停車。

ここではフロム鉄道で最大の見所、ショッスフォッセン滝を観ることができる。
ただし水飛沫が凄いので、自分はもとよりカメラが濡れるのがとても気になった。

で、ここにはある物が?!


フロム鉄道の開通は1940年。
当初は蒸気機関車での運行だったようだが、1944年に電化されたらしい。
フロムとミュルダール間20kmを結ぶ山岳鉄道だ。

終点のミュルダールではオスロとベルゲンを結ぶベルゲン急行に接続している。
そのベルゲン急行には、ボス(VOSS)と言う駅がある。
1月、フロリダで買った水 VOSS がノルウェー産だったとは (^^;

フロムから約1時間、今日の目的地、ヴァトナハルセン(Vatnahalsen)に到着した。

列車を降り、ここで1時間の休憩。
駅の目の前にある、ヴァトナハルセン ホテル(Vatnahalsen Hotel) へ。

約1時間の自由行動でコーヒーとワッフルが振舞れた。
ベリーのジャムが美味い!!

ほんの少しだが、ホテルの周りを歩いてみる。

遠くの山にはまだ雪が残っている。
山の裾野を流れる川。
主に雪解け水なのだろうが、遠くから見ただけでも、物凄い水量だと解る。

この周り、冬になったら一体どの位の量の雪が降るのだろうか?!


12時過ぎ、再び列車に乗りフロムへ戻る。

ヴァトナハルセン(Vatnahalsen)駅を出発すると、列車は約180度大きくカーブする。
フロム鉄道は高低差(約860m)があるため、高度を稼ぐ方法としてあえて列車を大きくカーブさせ昇り降りするらしい。

往路でも停車した ショッスフォッセン(Kjosfossen)駅で再び停車。

カメラのレンズを望遠に変え、滝の前に向う。

すると、赤い服を着た妖精が踊りだす?!

往路では上手く撮れなかったが、望遠レンズ+連写モードで見事に撮影成功。

1000mを越えるであろう山の上から流れ落ち来る雪解け水。
とにかくこの景色には圧倒されるばかりだ。俺の田舎も山深いところだが、こことはスケールが全く違う?!

列車の隣を自転車が走っている。自転車で巡るのも面白いかも?! でも疲れそう (^^;


1:15pm 約3時間半に及ぶフロム鉄道での散策を終え、フロム駅に戻ると凄い人!

大陸からお越しの団体さんのようだが、(大変失礼ながら)話し声がやかましいなんてもんじゃない。
もう少し静かに話せないかね~?!

文化・習慣の違いは仕方ないのか?!

駅周辺をブラブラする。

駅の裏には以前使われていたと思われる車両を使った、カフェがあったり、また駅前では多くのテント(屋台)が軒を連ねていて、賑やかだ!!

何処となく、アラスカ・スキャグウェイを思い出す。あそこも山岳鉄道だしね (^^v

とある土産物屋の裏手に石でできた地球儀があった。
直径は1m位ありそうだ?!

どのような仕掛けか解らないが、水の上に浮いている..?
なので、手で地球儀を回すことができる!!

早速、日本列島を正面に向け、記念撮影。
当然ですよね (^^;

ノルウェー(ヴァイキング?)らしい建物は、自家製ビールが飲めるレストラン。
その隣には、2008年にオープンしたホテルがある。

あまり大きなホテルではないが、北欧の材料を多く使っているらしい。
後にウェブで見たら、まぁお洒落なことか?!

船でアジアンランチを

ザイデルダムのリドでのランチ
2:00pm 船に戻り、ちょっと遅めのランチを食べに、今日もリドへ。

俺のメニューはいつも通り(?)アジアンコーナーの炒飯と、エビと野菜の炒め物。

また少量だが、オリジナル・サラダ をかあちゃんとシェアする。

ザイデルダムのリドのランチ
で、かあちゃんは今日も 巻き寿司 と フルーツ。

かあちゃんもほぼ毎日のようにランチは巻き寿司だが、ネタは日替わりなので飽きないようだ。
ま、美味けりゃ続いても良いよね (^^;

で、もちろん今日もデザートはたんまりいただく。

良いお天気になり、フロムの雄大な景色を眺めならがゆっくりいただくランチ。
本当に至福の.. もとい、極上の時間だ!!

もっとも我が家の場合、知り合ったリドのクルーとの雑談がもう一つの楽しみだが。


ランチの後、デッキ9のシービューバー(Sea View Bar)で一服しながらフロムの景色を眺める。

それにしても雄大な景色としか言いようがない。

クルーズの場合、停泊時間が短いのでくまなく見ることはできないが、もっと素晴らしい景色が沢山あるのだろう。

この後は連日恒例の GREENHOUSE SPA へ。
フロムの雄大な景色を観ながら Thermal Suite に寝そべっていると、知らぬ間に夫婦共に爆睡!!

ノルウェー フィヨルド シーニッククルーズ (Norwegian Fjord Scenic Sailing)

5:46pm ザイデルダムはフロムの港を出港した。

しばらくすると、普段は立ち入ることができない、デッキ4の船首が開放された。

ロケーションガイドのクルーによる説明が船内に流れているのだが、いかせん英語による説明なので、さっぱり解らん。

それにしても船首からの眺めは良いが寒い!!

しばらく デッキ4の船首で景色を眺めていたが、寒さに負け撤収する (^^;

その後、デッキ10の展望ラウンジのクロウズネスト(CROW’s NEST) へ移動してみたが、さすがに眺めの良い席は空いていなかった。
この後は、夕食までここでのんびり?!

数年前、アラスカのトレイシー・アーム(Tracy Arm)で、初めてフィヨルドを観た。

比較するのも悪いが、ここ ソグネフィヨルド(Sogne Fjord)はスケールが違う?!

アラスカの氷河もそうだが、ノルウェーのフィヨルドも何万年と言う時を経て、形成されたもの。
以前にも書いたが、自然が作り出す物は本当にスケールが違う!!

ディナーは美味しいステーキを

ザイデルダムのピナクルグリル
Evening Attire : Smart Casual

8:00pm 今宵のディナーは、ピナクルグリル(Pinnacle Grill)。

有料だが、美味いステーキが頂ける!!

テーブルに着くと早速今宵の担当サーバーがやってきた。
名前は忘れちまったが、明るいインドネシアの女性サーバー。ただ、彼女はとにかく早口なので、とてもついていけない。

もう一人のサーバーは、やはりインドネシアの男性サーバー。パリのホテル学校で日本語を習ったようで片言だが、日本語で話しかけてくれる。

さて、今宵はなにを喰おうかな (^^;

ソムリエがやってきた。
『 お飲み物は何に致しますか? 』と日本語で言う。

え、え~??

話を聞くと、このソムリエは日本で1年間働いたことがあると言う。
どこで働いていたか聞くと王子(東京都北区)だと言う。

『おうじ(王子)?』

あまりにローカルな話に夫婦で大ウケ?!

早速彼を、” 北区王子 ” と命名?!
するとこの北区王子が俺のことを 『 社長! 』 と呼ぶ。

なので、『 社長じゃねーよ、課長だよ!! 』
でもお前さぁ一体どう言うところで働いてたの?!

Lobster Bisque

Crab Cakes

Jumbo Shrimp Cocktail

で.. まず前菜前の Amuze は、サーモンに海苔が巻いてあり上にイクラが乗っている一品。
とても和風な味だ。

次は俺のスープ、Lobster Bisque。
前回と同じだがこれが美味い!!

かあちゃんの前菜、Crab Cakes。
外はカリカリ、中はフワフワの蟹の身がすっげー美味い。

俺の前菜は、Jumbo Shrimp Cocktail。
また? と思う方もおられるかもしれませんが?!

Steamed Alaska King Crab Legs

12 oz. NewYork Strip Steak

Sides to Share

かあちゃんのメインは、Steamed Alaska King Crab Legs。
前回のコーニングスダムの西カリブ海クルーズで食べて味を占めた一品だ。
コーニングスダムの時よりは小降りのようだが、量も凄いが美味い?!

今宵、俺は 12 oz. NewYork Strip Steak。
過去2回は、10 oz. Filet Mignon を食べたが、今宵は何故かちょっと欲張った。
が、申し訳ないが少々筋が多く、今一だった。

Pinnacle Souffle

メインと一緒に頂く Sides to Share は、椎茸 と アスパラガス のソテー。
椎茸に少し塩をかけると俺好みの味になった。

デザートは夫婦揃って、Pinnacle Souffle。
チョコレートをスフレの中に入れ、溶けたところいただく。
もう、これがマジで美味い (^^v

そうそう、さっき食事中かあちゃんが気が付いたのだが、連日 GREENHOUSE SPA でお会いする 大統領とお友達は、今宵は側近達(?)を従えての食事会だったようだ (^^;

食事も終り、ピナクルグリルを後にする時、挨拶のみしかできないが、インドネシア語でお礼を言うと、インドネシアのクルー達は片言の日本語で応えてきた。
数人のクルーが集まり、日本語とインドネシア語のちゃんぽん。
周りの欧米人は何事かと思っただろう?!

それでも、今宵は楽しく、美味しい夕飯を頂けたことに感謝する。
ご馳走様でした (^^v



今夜のタオルアート

ピナクルグリル でのディナーから自室に戻ると、ベッドの上にはいつもの通り明日の NAVIGATOR と Towel Art。

だけど、Rizal さん.. これなに?!

10:50pm 一服しようとデッキ9のシービューバー(Sea View Bar)へ向う。

すると、外はまだこの明るさだ。
この辺りはまだ北極圏ではないので、日は沈むが夜は暗くなる、と言う概念を持つ我々からするとこの光景は信じられない。

ただ、今回はこれを味わいたく北欧に来たのだが。

では、また明日 (^^v

ザイデルダムから見た航跡


ノルウェーのベルゲンのブリッゲン

to be continued 7th day
Bergen, Norway

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